介護付有料老人ホーム
介護付有料老人ホームとは、人員・設備・運営に関する基準をクリアすることで都道府県の指定(認可)を受けた施設のことで、介護保険制度上では「特定施設(特定施設入居者生活介護)」というサービスに分類されます。
24時間 介護スタッフが常駐し、掃除や洗濯などの身の回りのお世話や、食事や入浴、排せつなどの介護サービスが受けられます。
職員の配置には、入居者の人数及び提供するサービスの内容に応じ、次の職員を配置することが定められています。
・施設長などの管理者
・生活相談員
・栄養士(管理栄養士)
・調理員
・介護職員及び看護職員などの介護従事者
要介護者3人に対して1人以上を配置
(要支援者に対しては10人に対して1人以上)
・機能訓練指導員
・ケアマネージャー(介護支援専門員)
入居者の実態に即し、夜間の介護、緊急時に対応できる数を配置することとされています。
入居条件は、施設によって様々ですが、自立や要支援の方を受け入れている施設もあります。
介護付有料老人ホームは都道府県の指定を受けている施設でもあり、最低限の基準は満たしているので安心できる要素も多く、要介護5という最も重い身体状況になってもサービスを受けられるため、「終の棲家」として有力な候補となり得ます。
メリット・デメリット、サービス内容、入居時にかかる費用や月額費用を考慮した上で、納得できるかどうかを事前にしっかりと確認しましょう。
最近は愛媛県内でも“住宅型有料老人ホーム”が増えてきていますが、“介護付有料老人ホーム”との違いは「特定施設入居者生活介護」の指定を受けているかどうかになり、介護サービスの提供体制が異なります。
介護付有料老人ホームのメリット
・24時間体制で介護が受けられる
・少なくとも日中は看護師が常駐
・料金は介護度による定額制なので、費用の大きな変動がない
・介護サービスを多く利用しても、介護度に変更がなければ費用は変わらない
介護付有料老人ホームのデメリット
・介護サービスをあまり利用しなくても、介護度による定額の介護費用は発生する
・希望があっても、デイサービスや訪問リハビリなどの在宅サービスは利用できない